在宅で仕事をするには、リアルの職場以上に意思を強く責任感を感じる必要があります。
そうでないと、自分では気づかぬうちに人に迷惑をかけてしまうんですね。
いくら仕事ができたとしても、迷惑をかけているようでは良い結果は生まれません。
リアルな現場と在宅との違い
現実の職場の場合
リアルな職場に勤めている時は、仕事を指示してくれる先輩やら上司がすぐそばにいます。
説明もその場で詳しくしてもらえますし、質問もすぐできるため、何をどう作業すればよいのかもわかりやすいですね。
また、周りの目があるのでさぼってもいられません。
指示した人の仕事も見えることから、急がなければいけない場合にもすぐわかります。
ミスをして厳しく怒られた場合には、もう怒られたくないと思うでしょう。だから、ミスに対して敏感になります。一度ミスしてしまうと、今度もミスをしてしまうのではないかと怖くなります。
でも、この怖さが仕事を慎重にさせるために良い効果を生むこともありますね。
人間関係など、様々なことでストレスを受けますが、仕事に関しては嫌でも指示やら注意やらされますので、時間内にしっかり働いていればある程度の作業は言われたとおりに完了できるでしょう。
在宅での仕事の場合
しかし、在宅ならどうでしょうか。
周りには誰もいませんから、指示も基本的には文字を読むということがほとんどです。
クライアントによっては電話やスカイプなどで直接話すこともありますが、まずは資料を見て文章で指示がくるのが多いでしょう。
しかもその指示が、出す人の性格によって様々です。
優秀な人だから、指示も的確というわけではありません。逆に、優秀な人だからこそ、わからない気持ちを理解できず難しい指示の仕方をしてくる人も多いのです。
カタカナや英語で専門用語でも使われたら、はぁ???意味わからん!!とイラッとしてしまう時もあるのです。
FBとか言われたらFacebookだと思う私なので、それがフィードバックのことだとわかるまで時間がかかったこともあります。せめてカタカナで書けよ…とか思いましたけど(笑)
つまり、自分がわかっているから相手もわかるだろうと勝手に考えて指示してくる人もいるということです。そういうクライアントの仕事を受注している時には、質問の回数も増えてしまうのに、その回答がまた理解できない…ということも増えてきます。
相手もなぜそんなことを質問してくるのだ?と思うでしょうから(わからないことを理解できないため)、お互いのレベルや理解度を合わせることが大切になってきます。
作業の内容をしっかり理解していないと、不安になって作業の効率も下がります。
勘違いによる修正依頼で、やる気が失せて手が止まることもあります。相手の指示がわかりにくいのに、自分が悪いという空気にされて作業のやり直しになると落ち込みますしね。
そうなると、周りの目がない分作業を後回しにしてしまったり、さぼってしまうきっかけになります。そして、納期ギリギリに慌てるということになるのです。会社という環境や時間に束縛されない分、強い意思が必要となります。
想像力を働かせることが大切
在宅で仕事をうまくしていくには、まず想像力を働かせましょう。
自分の仕事や行動に対して、相手がどう思っているのかを想像すれば、クライアントに喜んでもらえる仕事ができます。
家には自分しかいませんから、どうしても自分本位になりがちです。
だからこそ、相手の状況を想像することが重要なのです。
- この仕事を納品遅れしたらクライアントはどうなるのか
- 納品したものは誰がどう検品するのか、どれぐらい時間がかかりそうか
- ミスをした場合、相手はどれだけ作業が増えるのか
- こまめに連絡をしないと相手はどう思うのか
そんな事はわかっていると言いながら、実はわかっていない人が非常に多いと思います。
難しいことではありません。
普通に現実の職場にいるかのように責任をもって仕事をするだけです。
でも、家でひとりで仕事をしていると、甘えが出るのでしょうかね…
途中報告するように言われていたのに、作業が完了した時に初めて報告をする人。
それが本当にうっかりなら1度ですみそうですが、繰り返す人。
こまめに連絡していれば少なくてすむ修正が、全部作業してからだと間違ったまますべて作業してしまうために大量になってしまいます。なぜ途中報告が必要なのかと想像しておくなり確認しておけば、大量のミスを修正することもなかったはずです。
さらに、修正後にそれをまたチェックする側の気持ちも考えるべきです。
指示されているのに、自分の意見を主張して言うことを聞かない人。
他ではこうだから…って、他の会社は関係ないでしょ!ということを言ってくる人。
納品遅れはもちろんダメなわけですが、事情によってはどうしても遅れてしまうことだってあります。そこで重要なのは、慌てて質の低い仕事を納品してはさらにダメだってことです。遅れれば遅れるほど、その後クライアントが忙しくなるのはわかりますよね。そこでミスが発覚したらどうでしょうか?修正していたらさらに遅れて手間もかかって評価はだだ下がりです。
また、もしも仕事を依頼していてまったく納品も連絡もなかったらどうでしょう。ちゃんと納品してもらえるのか不安になりますよね。いまさら他の人に依頼もできないと困ることもあるでしょう。そのようなことを逆に自分がやっていたりしませんか?
こういう状況に合うたびに、これが現実の職場でも同じようにできるのだろうかと不思議に思います。
在宅で働くというのは、うるさい上司やわずらわしい人間関係がないから気が楽という分、それだけ責任を伴うものです。だからこそ、リアルな職場以上に気を使うことが大切です。
そのために、想像力を働かせましょう!
常に、相手はどう思っているのか、どういう状況なのか、何をすれば喜んでもらえるのか…想像することによって、自分のミスが周りのどれだけの人に迷惑をかけるかがわかるはずです。そして、相手が求める仕事をできるようになっていきます。
今時の若い人に、想像力が足りなすぎる!仕事はそんなに甘いものではない!などと説教していた人が、いざ在宅の仕事となると、同じようなことをしているという例を何度も見てきました。
在宅ワークでも、現場で働いているつもりで責任持って納品している人は、確実に仕事が増えています。