家出した室内飼いの迷子猫を保護するまで15日間の記録

過去に我が家の猫のことを記事にしていましたが、そのうちの去勢済みオス猫1匹がうっかり家を出てしまい、昨日無事保護できました。

室内飼いの猫が脱走して帰宅しないと、そりゃ~心配です。私も子どもたちも、この2週間はまともに寝れなかったし、探すために仕事時間が減ってかなりやばい状況になるしで、大変。

もうこんな思いはしたくない!!
同じ猫を愛する方にも参考になるよう、記事にしておきますね。

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猫を探すためにやったこと

  • チラシを作ってご近所に配布(見つかったあとも報告チラシを配布)
  • チラシをポスター印刷したあとに透明のゴミ袋で雨対策をして、家の門にくくりつけておく
  • 保健所と警察に連絡
  • 一緒に住んでいる他の猫の鳴き声をスマホで流す
  • 他の猫を部屋から出さないようにして、玄関のドアを開けっ放しにする時間を設ける
  • 餌と水を家の周り数カ所に配置
    (餌の量は満足する量にせず少なくし、家に誘導するように置く)
  • 餌が毎回なくなるようになったら、ドアを空けた玄関の内側に餌を配置して、来そうな時間帯に合わせてスマホを置いて録画しておく
  • 他の猫の用を足した後のトイレ砂を家の周りに配置
  • 色々な時間にまわりを探して、反応がある時間や猫を見ることの多い時間を把握
  • 家付近に来る野良猫や飼い猫を把握して、子どもたちやご近所と情報共有
    (チラシとは全然違う色や種類の猫なのに、あれ違う?と言われることが多いから)
  • 探す時は、名前を呼びかけながら。
  • 最後の最後は、捕獲器を設置して捕獲

室内飼い猫の家出は、あまり遠くには行かないというのは本当だった

<捜索中>
ネットの情報では、室内飼いの猫は近場にいるという話。オス・メスの違いや去勢しているかでも違うでしょうが、自宅周辺の半径50~100M程度など、意外と狭い範囲にいるのだと確認しました。そのため、それを信じて近場を中心に歩き回ることにしました。

<結果>
我が家の猫はお隣の裏側の仕事道具を重ねて置いてある狭い所に入り込んでいましたね。
直線距離だとほんの5Mぐらい。歩き回るという距離でもありません。

それでも、チラッと姿を発見したのは10日後で、それまでの間は全く姿も見ることができず、よく鳴く猫なのに鳴き声は全く聞くことができませんでした。
根気よく何度も同じところを探すことが大切ですね。

今までの猫の生活リズムを考えて探す時間も考えよう!

<捜索中>
ネットでは昼から夕方にかけて探すと良いというサイトと、夕方から深夜・早朝にかけてと書かれているサイトもあります。朝方の4:00~6:00に出てくるという声もありました。

これは本当に色々で、迷ってしまいますね。
実際我が家も、把握できるまでは、子どもたちと分担しながら、早朝から夜中まで暇を作っては探し回っていました。

<結果>
わかったのは、何時頃がいいというのは、その猫次第なんだろうな~ということです。
我が家の猫は、10日後に顔を見かけてからは、毎日17:30頃~19:00頃になると同じ場所で毎日確認ができました。

この時間帯は、子どもたちが仕事や学校から帰ってくる時間帯で、私自身も食事の支度などでバタバタしますから、猫も含む家全体に動きがある時間帯です。だから、飼われていた頃の餌の時間など、生活リズムを思い出して探すのも大切だと思いましたね。

実際に、他の猫ちゃんはその時間には姿を見せませんでした。◯時になるとあの猫が来るから…と思うぐらい他の猫の動きも把握するようになっていましたが、結構バラバラです。

また、深夜に猫を見かけても、目が光るばかりで顔の把握は難しいです。何らかの電気の下ならいいですが…
そして猫も警戒心が強く、本当に自分の家の猫なのか把握ができません。今は日が長い時期のため、夕方のまだ明るい時間帯は夕食時で忙しいでしょうが、探す時間も作るといいですよ。

迷子の届け出は早めに出すべき!

<捜索中>
これはどのサイトでも出すべきだと書かれていました。
保健所や愛護センターに連れて行かれた猫は、3~7日で殺処分されてしまうとか。そのため、居場所の把握ができていないなら、早めに電話した方がいいです。

<結果>
まずは保健所から電話をしました。とっても丁寧に対応してくれて、該当する猫は引き取っていない・保護しているという連絡もないということでした。それを聞いただけでも、かなりホッとできますね。

そして、警察にも連絡した方がいいですよ~。交番じゃなくて警察署の方に電話してみてくださいと教えていただいたので、すぐにまた電話をしてみました。そちらも丁寧な対応をしてくださり、届け出を出しますか?と聞かれたので、そのまま口頭で受理してもらいました。

保健所も警察署も、似たような猫の連絡があれば、携帯に電話をくれるそうです。
我が家は見つかったので、どちらにも見つかった報告をしました。

届け出を出すというのは、精神的な部分で大きな影響あるな~と思いました。殺処分されることはない…というのは、かなり気持ちを楽にしますから、早めに連絡しておきましょう。

全国保健所長会
http://www.phcd.jp/03/HClist/

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恐るべし捕獲器の威力

家を出てしまってから、居場所を発見したのは10日後。
その後は、顔を見て声をかけたり、好きな食べ物でつろうとしたりと色々したものの、ある一定の距離からは近づこうとしません。

そのため仕方なく、捕獲器を購入。
楽天で最も評価の良かったものを選択しました。

アニマルキャッチャーM型 (捕獲器) (餌吊式) 日本製 約28×28×65cm
(対象動物・タヌキ,ネコ)

捕獲器なんて使ったこともなかったので、安全なのか・怪我せずつかまえられるのか?など不安があったんですよね。できれば、自然に家まで帰ってこないかと思ったのですが、日にちばかりが過ぎてしまうので、使うことにしました。

使って思ったことは…

あ~~もっと早く使うべきだった…でした(笑)

5日間、子どもたちと3人で色々工夫してチャレンジしてもダメだったのに、捕獲を設置したら、15分であっさり保護できました。

捕獲器はかなり頑丈で、安定性もありました。使い方も簡単。

入り口の蓋を開けて、中の餌をつけるフックとつながっている上部の棒で抑えるような形で閉まらないようにしておきます。猫が餌を取ろうとするとそのフックが揺れて上部の棒も動き、抑えていた蓋が落ちるという仕組み。

シンプルなんだけど、これがうまくできていました。
棒をしっかり乗せすぎると蓋が閉まりにくくなるし、かといってギリギリに乗せると何らかの衝撃で落ちてしまうかもしれない…そう思ったので、ガタガタ揺らしてみたりしながら、多少周りに触っても落ちず、餌をさわるとちゃんと落ちる位置を確認して設置。

つけた餌は、レビューを見ると色々工夫しているみたいですね。
生肉・ハム・唐揚げ・魚肉ソーセージなどなど。

我が家の場合は、冷蔵庫の中身と相談して、冷凍の唐揚げと笹かまぼこにしました。
どちらも匂いがするようにレンジで温めておきます。

本当ならここにまたたびをつけて吊るしたかったけれど、どこに置いたっけ?と探す羽目になったので、かつおぶしを笹かまぼこにつけることにしました。

笹かまぼこも唐揚げも中央に切れ目を入れて、フックにぶら下げます。
唐揚げを使った人で、やわらかすぎて落ちちゃったという人もいたので、匂い重視で少々固めにチンして冷ましました。どうせ食べないだろうし。

なんで2種類にしたのかというと、失敗して次は入らなくなったというのは絶対嫌なので、確実に誘いたいと思い、匂いが強い唐揚げと落ちないように固定する&つかみやすい笹かまぼこにしました。

魚肉ソーセージを使っていた方は多いですね。
この場合も、匂いを強くするために少し温めているようです。

この頃は、この時間なら何らかの反応があったのに、設置後10分程度過ぎてもまったく気配がないので、やっぱりまたたび探してつけた方がいいのかな~と自宅に探しに戻っている間に確保していました。やっぱり、何か感じて人がいなくなるのを待っていたのかも。

またたびを手に戻った時、捕獲器に猫がいるとわかったあの瞬間の何とも言えない気持ち…我家の猫は、大人しく捕獲器の中で丸まっていました。

慌てて息子と娘を呼びに行って、捕獲器を回収したあとに、置かせてもらった隣人と何度も探してくれたお向かいさんにだけ猫を見せて先にご挨拶。

息子は、1万円近くする捕獲器だったけど、さすがにすごいよ!と、誇らしげでした(笑)
お向かいの奥さんも、買ったの?と価格にびっくりしながらも「命には変えられないもんね」と言っていましたが、まさにその通りです。

この捕獲器は、買う価値があります!

その後の猫の様子

家に連れて帰ってからは、しばらくうなって落ち着きがありませんでした。
別途お皿に餌を入れて中に入れましたが、興奮して食べることもしません。

落ち着いてから捕獲器から出そうということにして、まずはバスタオルをかぶせて周りが見えないようにしたところ、安心したのかガツガツ餌を食べ始めました。食べ足りないようだったので、もう少し追加してみると、やっぱりガツガツ食べます。

餌を食べたら鳴き声も優しい声に変わったため、捕獲器から出すとしばらくは部屋中をウロウロ。そのうち、人の方にも寄ってくるようになって、30分ほどで家には慣れてきました。

しかしそこからが大変!
あれだけ家出中は鳴き声を出さないために見つけにくかったのに、今度は逆にずっと鳴きっぱなしです。抱っこして撫でると鳴き止んで、ひたすら私の手をベロベロと舐め続けています。もうよだれ臭いし、勘弁してってぐらい(笑)

仕事をしたくてパソコンに向かおうとしても、鳴くわ舐めるわ…邪魔しますし、無理やり乗ってきて抱っこしろというアピール。自分が寝ている間は黙っているけど、起きているのに私が寝ていると甘えて起こしてきます。

まさか、猫を探していた時よりも寝れなくなるとは思いませんでした(笑)
でも、その分怖く辛い思いをしたからこそ分甘えたいんだな~と考えると、泣けますね。

今は、私の足にぴったりくっついて、手を乗っけながら安心して寝ています。
昨日、捕獲して家に慣れてから、私の側を離れません。

もしも我が家のように猫がいなくなったという方は、あきらめずに探してくださいね。

我が家は15日で戻ってきましたが、東日本大震災の時にいなくなった実家の猫は半年たってから帰ってきて今も元気ですし、お向かいのお孫さんの家の猫も3ヶ月後に帰ってきたそうです。どれも室内飼いの猫です。

長い間心配しつづけていると、人の方も体調を崩してしまいます。
探す側が倒れてしまっては、大切な猫ちゃん保護もできないため、体調を万全にするよう意識しながらがんばってください。

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