パソコン関連の資格を取りたいという方の目的は、人それぞれ。
就職や転職で有利になるために取得したい方もいれば、現在している仕事で必要な知識&技術のため取得したいという方もいます。
では、どんな資格を取得しておけば良いのか?
この記事では、おすすめの4つの資格(事務職向け)の情報と、どんなパソコン資格を取得した方がいいのかについてご紹介します。
よくオススメされるパソコン関係の人気資格(事務職向け)
よく耳にする資格というと、MOS・日商PC検定・P検あたりでしょうか?
それ以外に、個人的にパソコン技能検定Ⅱ種試験も好きだったりします。
今回は、この4種類で比較してみたいと思います。
まずは、ざっくりそれぞれの資格についてまとめますね。
MOS(マイクロソフト オフィススペシャリスト)
Microsoft認定の資格です。
実技試験のみとなっていますから、いかに機能を理解して使いこなせるのかということを証明できる資格であり、世界で通用する資格でもあります。
ダントツに知名度が高いので、オフィスワーク向けのパソコン資格というと必ず勧められる資格ですね。社員教育として導入している企業も多いそうですよ。
受験のレベルとして、スペシャリスト(一般)とエキスパート(上級)があります。
そして、バージョンも分かれて試験は実施されるため、別のバージョンで資格が欲しい時は、再度試験を受ける必要があります。
スペシャリスト 一般価格:10,780円(税込)
エキスパート:一般価格 12,980円(税込)
※学割あり
選べるバージョンは3種類
・MOS 2013
・MOS 2016
・MOS 365&2019
選べる科目は5種類
・Word
・EXCEL
・PowerPoint
・Access
・Outlook
やっぱり、WordとEXCELは取得しておきたいと考えると、他の資格と比べてかなり高額な受験料。
とはいえ、それだけ取得しておくとメリットのある資格だとも言えます。
一般的な事務職なら、スペシャリストを取得しておくといいでしょう。
公式サイト:http://mos.odyssey-com.co.jp/
P検-ICTプロフィシエンシー検定試験
P検は、ICTプロフィシエンシー検定試験で、総合的なICT活用能力を証明することができる資格です。なんのこっちゃ?という感じですが(笑)
ICTとは、IT(情報通信技術)に、コミュニケーションの「C」が加わったものです。
プロフィシエンシーとは、知識や技能を状況に応じて発揮できる問題解決能力のことです。
つまり、WordやExcelだけではなく幅広い情報通信技術も学び、それらを活用して人とのやり取りや仕事で活かすことができると証明できる資格なのです。
私的には、知り合いにパソコンの資格はどれがいい?と聞かれたら、まずはP検を受けておけば?と言いますね。目的がハッキリしている場合を別として、広く浅く幅広いあらゆる場面で活用できると思っているからです。
1級:一般 10,000円
2級:一般 6,220円・高校生以下 4,180円
準2級:一般 5,200円・高校生以下 2,550円
3級:一般 5,200円・高校生以下 2,040円
4級:一般 3,060円・高校生以下 1,530円
※5級はWEB受験で無料
一般的な事務職なら、3級~準2級は欲しい!2級を取得できたらなおベスト!
公式サイト:http://www.pken.com/
日商PC検定試験
日本商工会議所というと、「資格」というイメージがある方も多いのでは?
実際、MOSがアプリケーションの機能の操作が試験される機能重視な資格なのに対し、日商PC検定は実務に沿った作業がこなせることを証明できる資格です。
文書作成(Word)・データ活用(Excel)・プレゼン資料作成(PowerPoint)の三分野に分かれて独立した試験として実施されます。
データ活用 1級:10,480円
データ活用 2級:7,330円
文書作成 3級:5,240円
文書作成 ベーシック:4,200円
一般的な事務職なら、3級~2級を取得しておくといいでしょう。
公式サイト:https://www.kentei.ne.jp/pc
パソコン技能検定Ⅱ種試験
全情協主催のパソコン検定で、日商PC検定試験のように、実務に役立つ資格です。
Ⅱ種というのは、WordとExcelのことで、総合的な文書作成から活用までの技術を認定してもらえます。
試験実施日が限定されてくるのと、その試験の申込み期間が結構前から始まるので注意が必要です。
1級:9,900円
2級:8,800円
3級:7,700円
4級:6,600円
※5級・6級もあり
一般的な事務職なら、3級~2級を取得しておくといいでしょう。
公式サイト:http://www.joho-gakushu.or.jp/approval/paso_index.html
総合的にスキルアップして実務に活かすならP検
実務のために総合的なスキルアップをしたいならP検がおすすめ!
P検をおすすめする理由は、広く浅くPCの知識があると証明できるからです。
就活でアピールしたり本格的なWordとEXCELのスキルが必要となる方なら、MOSの方がいいでしょう。人によって向いている資格は違うということです。
P検がおすすめの方は、パソコン初心者・パソコンは使っていたけどネットサーフィンしかしていなかった・簡単な文書つくるぐらいしかできない人など。
仕事を探しているけどPC使えると堂々と言えない人もそうですね。
そういう方は、MOSを取得するよりもP検を取得しておいた方がいいでしょう。
実際に、WordとEXCELの機能を使いこなす仕事って思ったほどないものです。
会社に決まったシステムが導入されているとか、すでにあるデータを使うなど…
基本操作やちょっとした応用さえできればこなせてしまうことの方が多いため、知識やコミュニケーション能力などを含めた幅広いスキルを学んでおくほうが良いことも多いわけです。
そう考えると、一番実務に役立ちそうという資格がP検なんですよね。
- タイピング
- コンピューター知識
- 情報通信ネットワーク
- 情報モラルと情報セキュリティ
- ICTを活用した問題解決
- Word(知識と技術)
- Excel(知識と技術)
3級の場合では、これらが出題されます。
まず、合格するには決められた時間内に指定の文字数以上の入力ができるタイピングスキルが必要です。これはかなり重要なポイント。
パソコンの基本はやっぱりタイピングですから、一定レベル以上のスピードで正確に入力ができて、それを証明できるというのはアピールできる材料となります。
この「正確に速く入力できるスキル」は仕事で役立ちます。
他にも、パソコン機器やその周辺機器のことから、LANなどのネット通信やWEBの知識。
個人情報や著作権・肖像権などの情報モラルから、コンピューターウィルスの対処法。
勉強して覚えるには大変ですが、スキル全般が上がるので、意外なところでその知識が役立ったりします。
特に最近では、会社の研修に行くと個人情報の取扱などを徹底的に勉強させられることが多いですね。また、コンピューターウィルスやマルウェア・アカウント乗っ取りなどの問題は、誰にでもいつ起こるかわからない社会的問題になっているため、知らなかったではすみません。
P検を取得していると、それらの基本知識も得ることができます。
あとは費用面でも一番負担はないでしょう。
MOSも日商PC検定もWord・Excelが独立した試験になっていますから、どちらも取得するとなると高くなりますね。
P検の場合では、5,200円~6,220円程度ですみますから、かなりリーズナブルです。
就活中で強くアピールするために最適なのがMOS
MOSは、特に人を選ぶ資格だな~と思っています。
実務に役立つという点だけを考えれば、他の資格の方が良いと思ったりもしますが…
MOSだからこそ取得すべし!
MOSじゃないとダメ!
なんてこともあるんですよ!!
MOSは知名度が高いうえに、国際資格ですから世界で通用するというのがメリットです。
この知名度というのが特に重要!
つまりはブランド力!
実務うんぬん…というよりも、このブランドの力を発揮させたいこともあるわけです。
- これから就活or就活中の人
- officeソフトの利用頻度が高い人
- PC操作に自信を持ちたい人
- PCを使えると周りにアピールしたい人
- 大手企業で働きたい人
- 外資系企業で働きたい人
こんな方には向いています。
いくら面接に強いという人でも、書類選考で落とされてしまっては意味がありません。
そのため、書類審査で少しでもアピールしたいという目的で取得するならMOSが一番です。
これほど知名度が高くて世界にも通用する資格は他にはありません。
「officeソフトを使いこなせる=パソコンができる」とアピールするのに最も良い資格だということです。
そして、合格すれば自信も持てますよね。
国際資格ですから、海外で仕事をすることになっても有効活用できます。
就活している周りのライバルもみな同じことを考えていますよ~。
少しでもアピールできることを手に入れようと、MOSを取得している人も多いはずです。
私がPC教室の店長兼講師をしていた時代には、MOSを持っていればライバルに対して一歩有利!って感じだったでしょう。
しかし今は、持ってはじめて同じスタートラインって感じなのでは?
そう考えると、人によっては迷うことなくMOSを取得するべし!となるわけです。
そして、人によっては…という点でもうひとつ。
この記事でご紹介している他の3つの資格は、よほどの初心者でない限りは、独学で取得できるはず!
しかし、私の経験からするとMOSは勉強方法も人によって向き・不向きが違うと思うのです。
独学での合格は厳しく、費用をかけてでもプロに教わった方がいい人もいるからです。
例えば、こういうところで学ぶといいですね。
↓↓↓
【ヒューマンアカデミー】Office
近場のパソコン教室を安易に選ぶのはおすすめしません。
↓詳しくはこちらの記事にまとめています。↓
MOS資格は、独学で合格できる!難易度が低い!なんていう声も多いですが、それって本当?答えは、半分正解で半分不正解!できる人もいればできない人もいるってことです。難易度だって人それぞれです。この記事では、独学で合格できる人・できない人の違いや、おすすめの勉強方法までご紹介します。
実務で活かしたい人は日商PC検定かパソコン技能検定Ⅱ種試験
文書作成(Word)・データ活用(Excel)・プレゼン資料作成(PowerPoint)に分かれている日商PC検定は、実務能力を認定してもらえる資格です。
初めて事務職をする方など、実務でofficeソフトを使う仕事を希望している方におすすめです。一通りまっさらな状態から資料が作れますとアピールするには良い資格ですね。
日本商工会議所の資格という点でもアピール度は高いと思います。
日商簿記ほどではないですが…
ただ、P検やMOSには資料が作れるという以外にもプラスアルファの利点がありますが、日商PC検定はそれがないので、3級だとちょっと足りない感じですね。
仕事ができそうだと思ってもらうには、2級がほしいな~と思います。
同じような点で、パソコン技能検定Ⅱ種試験もおすすめです。
実は私がPC教室に転職した時に、初めて取得した資格がこのⅡ種試験でした。
この試験は内容がとってもいいですね。
まさに実務でよく使う機能であったり、ひととおり身につけておきたいスキルでした。
ただ、あんまりメジャーじゃない…(泣)それが残念。
パソコン技能検定Ⅱ種試験は、スムーズにWord・Excelを使えるようになりたいという方におすすめです。こちらも2級を目指すといいですね。
日商PC検定とどちらか迷ったら、就職・転職で有利になるよう履歴書に書きたいのか、費用面で少しでも安く取得したいのかで選ぶといいでしょう。
履歴書に書くなら日商PCがいいですね。
費用面なら、パソコン技能検定Ⅱ種試験の方がずっと安いです。
資格は、なくても困るものではありませんが、あることで自信にもなります。
意外なところで評価されて役立つこともありますから、何か取得しておくといいでしょう。
しかし、大切なのは資格という肩書を持つことではなく、それで得た知識と技術です。
学んで得たものは、有効活用しましょう。